調べたら多分「離人症」「離人感」というやつだと思った。
自分で「はあ~人間こういう風になるんだ~不思議~」って興味深かったし、なったことない人にはなかなか伝わらないと思うので書いとく。
その頃私のストレスは明らかに許容量を超えていた。
1つで致命傷みたいなダメージが重なって9つほど、忘れるはずもないのに多すぎて全部同時に悩むこともできなかった。
そしたら荷物が多すぎて落としちゃうみたいにポロポロ忘れた。
忘れるといってもスッキリ忘れてハッピーな訳ではない、「あれもう一個……なんだっけ……一番メンタルにくるやつ……」と、その存在と重さと重要性は覚えてるのに見失うのは不安で困るだけだ。
朝起きるとボーっとして、思考らしい思考はしていない。
ただぼんやりした不安と、重大なことをまたとりこぼしてるなという自覚はある。
きっとストレスを抱えられる量に限界があるからこうなっているんだろうし、わざわざ思い出さなくてもいいか……と思ってもだんだん思い出してくるし、思い出そうと思って10分と思い出せないことはない。
でもそれが本当に現実に起きたことなのか到底自信が無い。
「ここはどこ私は誰、は分かる。今は〇年? 本当に?? 今何がどうなってる?」
完全にタイムスリップした人のやつ
「えーと過労で倒れて仕事辞めて病気がぶり返して心臓発作の人と自殺未遂の人がウンヌンカンヌン、あとなんだっけ……いま現実かなこれ、妄想か夢じゃないよな、起きてるよな私。現実を確認するためにノートに一通り書いとこうかな……」
起き抜けが一番心許なくて、午後には大体拾い集めてるけど確証はずっと無かった。
あと信号もちょっと分かりにくい。「いま何してるんだっけ……信号待ち、そう青になったら渡る いま赤 赤? あれって赤だよね?」って、いや98%大丈夫なんだけど、これはもっと悪化したり、瞬時の判断が必要になった時にまずいやつ……と震える。
感情もちゃんと感じられなくて、不審に思われない程度に記憶と雰囲気で会話してた。
「いま私は何を話したかな、話噛み合ってたのかな。こんなに感情も論理も抜け落ちて異常なのに不審に思われてないのかな」
「私なら多分こう返事する」「世間ではこのへんが許容範囲だろう」という記憶と推測を台本でも読むように一生懸命なぞっていた。毎日一挙手一投足、頑張って台本を読まないといけなくてしんどかった。
こんなんだけど基本それなりに見えていると言われ、この状態を人に説明しても腑に落ちない顔をされた。様子がおかしいと思われたら相当な気もしながら、ちょっと配慮や努力や人間性の足りない正常な人と思われるのも辛かった。
さて対策はというと大元のストレスをなくして後は時間に任せましょうみたいなよくある感じのが出てくる。
「なくせるかーい!!」って心のちゃぶ台を返してのち、どうしようもないので諦めてたら数年で特別気にならなくなった。ストレスに合わせて波は来るけど日常生活までやばいのはそうそう来てない。
しんどすぎるから回路を閉ざして自衛するのってすごくエヴァンゲリオンの神経接続解除……と思う(そしてコントロール不能に陥る)
神経接続解除ってもう痛すぎるばっかりの時に戦闘できずとも痛みをなくすことを優先させるほど追い詰められた状況だよ(古い記憶だからおかしかったらすまない)、痛ましい話だな……それとも割とフランクに出てくるのかな……
正しくは離人症と呼ぶものか分からないし、ほんのいち体験談だけども、まあこういうこともあるようだってことで。
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